神奈川県小田原市の公営住宅で、生まれて初めての一人暮らしを始めて3年になるイラストレーターの本田葉子さん。自分の好きなもの、必要なものだけに囲まれた暮らしは思った以上に快適だと話します(構成:山田真理)
手描きの間取り図と毎日にらめっこして
義母と息子、愛犬と始めた新生活は、とても楽しかった。自転車で海まで通ったり、近所に畑を借りて野菜作りに挑戦したり。娘も東京から遊びに来るうちに気に入って、車で30分ほどの場所に引っ越してきたくらいです。
そうして小田原に住んで4回目の春、デイサービスに通うなどして穏やかに暮らしていた義母が97歳で亡くなりました。
翌年の春には愛犬も16歳で逝き、その年の夏に息子が独り立ち。古民家での暮らしは気に入っていたけれど、私一人には少々広すぎるようになってしまったのです。
それに、貯金や年金から考えるに、今後のためにも家賃をさらに半分に下げたほうがいいと思った私は、次の引っ越し計画に乗り出すことに。公営の団地も視野に入れて調べ始めると、市営住宅の「寡婦枠」の条件に合うことがわかり、即申し込みました。