(写真:stock.adobe.com)
2人に1人はがんになると言われる現在。もし、自分や身近な人ががんになったらどうしたらいいのでしょうか。病理学の専門家であり、笑って読める医学書『こわいもの知らずの病理学講義』の著者である仲野徹先生が、がんとの向き合い方をわかりやすく説いた『がんは運である? 自分事として向き合うための手控え帖』より、一部を抜粋して紹介します。

がんにならない方法はあるか

がんにならない方法はあるか

答えはNO。以上。

では、あまりににべもないので、もう少し話をしよう。

生きていくには細胞分裂が必要だし、ある程度の外的要因は避けようがない。だから、生きている限りどうしても変異が蓄積していく。これは防ぎようがない。

野菜だけを食べていたらがんにならないとかいう怪しげな内容の本もあるが、完璧なるウソだ。野菜であろうが肉であろうが、胃や腸で消化されて小さな分子に分解されてから吸収される。その段階において、どの分子がどんな食べ物に由来するかなどわかりはしない。

それに、生きていくには細胞分裂が絶対に必要である。なので、何を食べていようが、確実に変異は蓄積していかざるをえない。