初夏の気配とともに、今年も「梅の季節」がやってきます。店頭に青々とした梅が並び始めるこの時期、「そろそろ梅仕事を始めようかな」という人も多いのではないでしょうか。そこで、日本一の梅の産地・和歌山県みなべ町で5代続く梅農家に生まれ、塩と紫蘇だけで作る“昔ながらの梅干し”の製造を行なう山本将志郎さんに梅の魅力や楽しみ方を伺います。前回の「梅の健康効果」に続き、今回は梅仕事に使える生梅の見分け方をご紹介。「完熟梅」の選別について詳しく解説していただきます。
黄色い「完熟梅」はどう選ぶ?
日本一の梅の産地、紀州みなべ町では町全体に梅の良い香りが漂います。フルーティーな香りに包まれながら行なう梅仕事は、年に一度の特別な楽しみ。
ここでは、そろそろ本番を迎える「梅仕事」に欠かせない「生梅の見分け方」について、紹介していきましょう。
まずは、黄色くなるまで熟した「完熟梅」の選別について。どれくらいの傷までなら使っていいのか、ぜひこちらを参考にしてみてください。
<きれいな梅>

→もちろんOK!
自然落下の完熟梅には、ほぼすべてに小さな傷がついています。これくらいきれいな梅が手に入ったらラッキー。
<黒っぽいススがある>

→OK!
全体に黒いススのようなものがあるのはカビの一種の跡ですが、人体に害はありません。表面を洗って漬けて問題ありません。
<なり口にシミがある>

→OK!
なり口(ヘタのくぼみ)にシミのような跡があるのは、梅の木の枝が触れていた跡が変色したものです。漬けて問題ありません。