ゲームが趣味の会社員・青峰のもとに、大学時代の友人・大村茜から結婚式の招待状が届く。しかし彼女の結婚式当日、青峰にはどうしても外せない予定があった。
それは、新作ゲーム「メグルの伝承」をプレイした仲間たちとのオフ会で――。
気鋭のミステリー作家・阿津川辰海さんによる、ゲーム愛たっぷりの一編!
それは、新作ゲーム「メグルの伝承」をプレイした仲間たちとのオフ会で――。
気鋭のミステリー作家・阿津川辰海さんによる、ゲーム愛たっぷりの一編!
5
ミクニが、ずい、と日本酒のお猪口を差し出した。
「ねえ、ソニック君。それって考察系の話?」
メグ伝は息の長いコンテンツなので、世界観レベルで謎のまま残されている要素がたくさんある。そういうのを考察することを生きがいとするマニアもいる。
「仮説があるんスよ。皆さん、もしよければ、モリシーさんのように、メグルが登場したシーンについて教えてもらえないスか? あと、メグルとカケルの過去を描いたシーンもあるはずッス」
ミクニはお猪口のフチをなぞった。
「えーっと、どうだったかなあ。あたし、イベントのタイミングで携帯いじったりする時あって……覚えてないんだよねえ……えへへ……」
ピシッと、場の空気が凍りついた。ソニックの熱意ごと、冷やしてしまいそうだった。
