ゲームが趣味の会社員・青峰のもとに、大学時代の友人・大村茜から結婚式の招待状が届く。しかし彼女の結婚式当日、青峰にはどうしても外せない予定があった。
それは、新作ゲーム「メグルの伝承」をプレイした仲間たちとのオフ会で――。
気鋭のミステリー作家・阿津川辰海さんによる、ゲーム愛たっぷりの一編!
それは、新作ゲーム「メグルの伝承」をプレイした仲間たちとのオフ会で――。
気鋭のミステリー作家・阿津川辰海さんによる、ゲーム愛たっぷりの一編!
8
青峰が自分の意見を咀嚼している間に、座の面々は話をどんどん前に進めてしまう。
「そんな奴があんな風にカロン様の悪口を言うなんて、だからあたし、許せな――」
人の秘密を暴いてまで、蒸し返さなければいけないことなのだろうか。青峰は次第に、腹が立ってきた。
「ちょっと、ミクニさん、いい加減に――」
青峰がそう遮ろうとした時、ソニックが口を開いた。
「違うんスよ」
「何が違うっていうのよ」
「持ってるゲームの数……じゃないッス」
「じゃ、なんだっていうの?」
ソニックの顔はまだ青白かった。彼は、とことん気まずそうに、罪悪感に塗れた声で応えた。
