なんとなく気分が晴れない。夜、理由もなく不安になる。体の不調は病院で相談できても、「こころの不調」は後回しにしていませんか? 内科医であり心理カウンセラーでもあるDr.野上は、日々の診療のなかで“心と体は切り離せない”と実感してきました。本連載では、がんばりすぎてしまう大人世代に向けて、今日からできるやさしいメンタルケアをお届けします。
天候が、脳や自律神経に影響を与える
雨の日の午後になると、なぜか頭がぼんやりする。午前中は何とか動けていたのに、昼食後から急に集中力が落ちる。パソコンの画面を見ていても文章が頭に入ってこない。家事をしようとしても段取りが組めない。
そんな経験はありませんか。
特に梅雨どきは、「やる気が出ない」「頭が重い」「眠い」「体がだるい」といった不調を訴える方が増えます。外が暗く、湿度が高く、気圧も変化しやすい時期。実はこの環境の変化は、私たちの脳や自律神経に少なからず影響を与えています。
「雨の日に集中できないなんて、気のせいでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、医学的に見ても、天候と体調の関係は無視できません。
片頭痛に関する研究では、気圧、湿度、風などの気象条件が発作に関連する可能性が示されています。
ただし、すべての人に同じように起こるわけではなく、影響の受けやすさには個人差があります。
つまり、雨の日に頭がモヤモヤするのは、怠けているからではなく、体が外部環境の変化に反応している可能性があるのです。
