しっかり休んでいるはずなのに、なんだか疲れが取れない…そんな経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。多くのアスリートから絶大な支持を得ているスポーツトレーナー・中野ジェームズ修一さんは「日々の行動をちょっと工夫するだけで、不安やストレスが改善され、疲れづらい体になる」と語ります。そこで今回は中野さんの著書『大人気フィジカルトレーナーが本気で考えた 疲労回復の習慣』より一部を抜粋し、「とっておきの疲労回復方法」をお届けします。
静的ストレッチで可動域を広げる
疲労回復をアシストするストレッチ
オイルを塗り、手を滑らせながら行うスポーツオイルマッサージと組み合わせると、筋肉の疲労回復に大きな効果を発揮してくれるのが、ストレッチです。
ストレッチには、反動を使わずに静かに筋肉を伸ばす静的ストレッチと、ラジオ体操のように反動を使いながらダイナミックに筋肉を伸ばす動的ストレッチがあります。どちらも疲労回復を強力にアシストします。
なかでも有効なのは、静的ストレッチ。静的ストレッチを行うと筋肉の柔軟性が高まり、関節が動く範囲(可動域)が広がります。関節可動域が広がると筋肉の動きが良くなり、緊張が取れて血流も良くなりますから、筋肉の疲れが抜けやすいのです。
静的ストレッチで下肢の筋肉が圧迫されると、ミルキング・アクション(ふくらはぎなど下半身の筋肉の動きにより、末梢に溜まっている血液<静脈血>とリンパ液を心臓へ循環させる作用)も働きやすくなります。これは動的ストレッチでも同じです。ミルキング・アクションが活発になると、血液とリンパ液の流れが円滑になって疲労が抜けやすくなります。