(写真提供:Photo AC)
しっかり寝ても疲れが取れない、やる気が出ない、イライラする…最近、このようなことはありませんか?「その不調、もしかしたら『脳の疲労』が原因かもしれません。脳の疲労は、頭を使いすぎたときだけでなく、ストレスや情報過多によっても引き起こされます」と語るのは、脳トレの第一人者である医学博士・川島隆太さんです。そこで今回は、川島さんの著書『脳を休める!』より、一部を抜粋してお届けします。

趣味や知的な活動が疲れない脳をつくる

脳を休ませるためにはまず「脳の疲れをとる」というアプローチが重要です。しかしそれだけでは不十分で、「脳の疲労耐性を向上させる」働きかけが欠かせません。脳の疲労耐性を高めるというと、特別なトレーニングを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし実際には、心地よい刺激や楽しい体験によって脳を適度に活性化させることも、疲れにくい脳をつくるうえで効果的です。仕事や義務とは切り離された「好きなことに没頭する時間」はストレスを軽減し、脳の働きや疲労耐性にも良い影響を与えることがわかってきています。

脳の疲労耐性を高めるためには、前頭前野を過剰に働かせ続ける状態から離れることが重要です。趣味や体験活動の多くは、運動と同様にスマホやSNSから距離を置く時間にもなります。現代人の脳は、情報過多によって常に働き続けていますが、好きなことに集中している時間は、脳をそうした状態から解放してくれるのです。

さらに近年は、趣味や知的活動、社会的交流が、認知症予防や認知機能維持にも関係していることがわかってきました。脳の疲労を軽減し、疲れにくくすることと、将来的な脳の健康を守ること、そのどちらにも深くつながっているのです。

脳の疲労耐性を高めることにもつながる、さまざまな趣味や体験について紹介していきます。