(写真提供:Photo AC)
テレビ番組や雑誌の星占いをついチェックしたり、人生の転換点で運勢を調べたりした経験があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな中、心理占星術研究家である鏡リュウジさんは「『占いなんか信じない』と多くの人が思いながら、その需要が尽きないのはなぜなのか」と問います。そこで今回は鏡さんの著書『占い師の正体-人はなぜ占いに惹かれるのか』より一部を抜粋し、「占いという謎めいた営みの魅力、魔力、その本質」をお届けします。

「恋愛はもういい」の真相

「恋愛はもういいから」

ある日、占いのページを担当する雑誌の編集者からそういわれ、一瞬なんのことかわかりませんでした。

「えっ? 恋愛はもういいって、どういうこと?」

そう聞き返すと、若者があまり恋愛をしなくなったので恋愛以外のことを書いてほしい、というリクエストでした。

明治安田総合研究所の「2026年 恋愛・結婚に関するアンケート調査」(対象18~54歳の男女)によると、未婚者の4人に3人以上となる76.3%が「現在交際相手はいない」と回答しています。結婚の意向について、未婚者のうち「結婚したい」と答えたのは36.8%で、2023年に行われた前回の調査より10.5ポイントも低下しています。どうやら若い人たちの「結婚離れ」は確実に進んでいる様子。「結婚はしなくていい」という人が増えているようですが、理由として女性は「必要性を感じない」、男性は「自分が自由に使えるお金が減りそう」というのが上位にあがっています。

結婚したい人は、恋愛を経て結婚に至るのではなく、婚活アプリや結婚相談所を利用するケースが増えました。ある調査(株式会社リクルート「リクルートブライダル総研」の「婚活実体調査2024」)によると、20~49歳(の男女)で恋愛もしくは結婚意向がある恋人のいない独身者の、婚活サービス利用経験割合は26.3%とあります。

この調査を見る限り、4人に1人が、なんらかのサービスを利用していることになります。婚活サービスの場合、最初から子どもをどうするか、住まいに対する希望、キャリアプランなど、条件をすり合わせることができます。好きになってつきあってみたけれど、人生をともにするべき人かどうかわからない、と迷わなくてすむともいえます。だから人生を長期的に考えた場合、結婚を望むなら多少お金を払ったとしても婚活サービスを利用したほうが、タイパもコスパもいいと考えるのかもしれません。