イラスト:山口哲司
くじは当たらず、人生の選択は裏目に出てばかり。 それでも強く生きてきたんです――(「読者体験手記」より)

学校にはいい思い出がない

人生の5割はツイていないが、残り半分はツイている、と聞いたことがある。だが、私の場合、どうしたことか8割くらいはツイていない。

中学校では学級委員長をしたばっかりに「いい気になっている」と陰口をたたかれ、クラス中から無視された。心配してくれた先生に相談したら、「チクった」といじめはエスカレート。委員長などしなければよかった、先生をあてにしてはいけないと思った。

高校は志望校に合格し、中学のいじめを忘れたくて、ボーイッシュなショートヘアにイメチェンした。ところが、同じクラスの女子と仲良く歩いているのを見た先輩から「1年がいい気になってんじゃねえ」となじられることに。カップルと思われたらしい。女子にはほど遠いと言われたようで、悔しかった。

成績が芳しくなかったので、仕方なく偏差値の低い大学の教育学部に進学する。4年で教育実習に行ったら、担当のクラスは学級崩壊。しかも担任教師は休みがちで、実習生の私がクラスを束ねねばならなかった。最終日はお別れ会を開くのが通例だったが、担任から、「子どもたちが、お別れ会はしたくないって」とにやにやして言われる。ショックのあまり控え室で泣いた。後でクラスの子から、「先生にプレゼントを準備して待っていたのに」と言われた。担任にだまされたのだ。あんなヤツが指導教員だとは、なんてツイてないんだろうと思った。