この連載では京都ならではの美しい小物を紹介。 この季節におすすめするのは、職人技が光る板締め絞りの扇子。 やわらかな色や文様にココロも浮き立つ(小物選・文=ふくいひろこ 撮影=山形屋平兵衛)
白竹堂(はくちくどう)
京扇子(きょうせんす)〈板締め絞り〉
手仕事ならではの《ゆらぎ》が魅力
絞り染めの文様が美しい扇子。折りたたんだ布や紙を板で挟み染め上げる、「板締め絞り」という技法で作られています。職人が手染めするので一つずつ微妙に色や文様が変わるといい、均一化された工業品にはない、手仕事ならではの《ゆらぎ》が魅力です。
繰り返される文様は古典的ながら、色味が明るくポップな印象を与えてくれます。浴衣などにも合いますが、ふだんの洋装でもパッと目を引きそうな鮮やかさ。
白竹堂は、江戸時代の享保3(1718)年から続く扇の老舗で、この堂号は南画家で書家としても名高い富岡鉄斎が名付けています。古典意匠から斬新な発想の扇子まで、幅広いラインナップがうれしいお店です。
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※記事内の商品価格はすべて税込です
白竹堂
京都市中京区麩屋町通六角上ル白壁町448
TEL 075・221・1341(京都本店)、075・257・2585(商品問い合わせ)
営業時間:10時~18時 水曜休
取り寄せ方法:電話、白竹堂オンラインショップ
公式ホームページ:https://www.hakuchikudo.co.jp