人生100年時代。長く一生を楽しめる喜びはあるけれど、いまはどうにも先行き不透明。いくら老後の準備を整えても、安心は得られなくて……。そんな家庭の一コマを描いた映画『老後の資金がありません!』に出演する天海祐希さんと草笛光子さんが、今回のゲスト。かつてお2人と《共演》の過去を持つ清水ミチコさんを交え、話題はモノマネから松竹・宝塚、そして越路吹雪さんとの思い出へ――。(撮影=木村直軌 構成=本誌編集部)
草笛光子さんになりたかったら
草笛 ねえねえ、私の真似をしてみて。今日はそれが聞きたくて、きたの。
天海 ミチコさん、草笛さんもレパートリーにあったの? 知らなかった。やってやって!
清水 (草笛さんの声色で)「女の40代は、まだまだ、伸び盛り」。
天海 似てる!
清水 草笛さんが出てらした『その女、ジルバ』というドラマのセリフなんだけど。私が真似をしていること、よくご存じでしたね。
草笛 そういう噂が飛んできたの。私の真似は難しいと思う。だって特徴がないでしょう。
天海 ミチコさん、さすがですよ。セリフをちゃんと相手に届けている感じが、草笛さんらしい。
清水 これ、モノマネ講座の形でYouTubeチャンネルに載せてて。草笛さんになるには、「毅然とした態度」「きれいな言葉づかい」「格調高い話し方」「地響きのような低い声」などのポイントを意識してみましょう、と解説してます。私、大好きな人に「なりたい」んですよ。天海さんだって、さっき思わず桃井かおりさんの真似、してたよね。
草笛 できたの?
清水 うまかった。
天海 桃井さんとは、先日まで放送していた『緊急取調室』というドラマでご一緒させていただいて。
清水 目の前にずっと桃井さんがいたら、誰だってあの声を真似したくなると思う。