料理の得意な人も、コロナ禍で料理に目覚めた人も、やっぱり苦手、という人も、「しんどい」「面倒くさい」日はあるもの。4月からは食べ物も光熱費も値上がりし、いろんなことを節約したいしSDGsでゴミも減らしたい……。そんなときに助けになる、材料も簡単、洗い物も少ない、でもなぜかおいしい、「ミニマムごはん」を、フードコーディネーターの藤岡操さんが紹介します。
疲れた日には、簡単レシピも悪くない。
料理の連載をさせていただくことになりました、藤岡 操(ふじおか みさお)と申します。
和歌山県出身。釣り雑誌の編集部勤務、出版社勤務を経て独立。32歳で栄養の勉強をするために女子大生に逆戻りもしましたが、編集者、ライター、栄養士、フードコーディネーターとして、本を作ったり、料理を作ったりしています。
興味の赴くままに生きてきました、丑年の48歳。バカボンのパパと同じ41歳まで自分の歳を覚えていましたが、そこから先はずっとあやふや……。昨年、丑年が巡ってきて、ようやく思い出しました、自分の歳を。
そんなこんなでアラフィフを実感していますが、物欲と食欲だけは衰え知らずで、気づけばクローゼットはパンパン。ついに、2022年1月、3年間は服を買わない宣言をしました。「あるものを上手に使おう!」と、やっと意識し始めたわけです。
夫に「今年から3年間、服を買わない!」と宣言したら、「去年、一昨年も同じことを言ってたよ」と言われましたが、いいんです。やるんです。今年こそ。
料理とまったく関係のない話をしているようですが、自分の中ではちゃんとつながっていて、「料理の無駄もなくせないか?」と考え始めたわけです。
そして思い付いたのが 「ミニマムごはん」。
ミニマムというと、ミニマリストが思い浮かびますが、私はミニマリストは真逆の人種。好きなものに埋もれていたいし、死ぬまで食べたいものを食べ続けたいと思って生きています。節約は苦手、我慢も苦手。やりたいことはやってみる。食いしん坊で料理は大好き。「ミニマムなごはん」に興味を持つなんて摩訶不思議なのですが、この1~2年の間に、色々と思うことがあったのです。