子育ての場面では、わが子を期待したり、心配したりするあまり、感情的な言葉をつかってしまうこともあると思います。忙しい中、適切な言葉を選ぶのはなかなか難しいことですが、4人の子ども全員を東大理三に合格させた佐藤ママは「声かけひとつで、子どものやる気が変わり、勉強にも前向きに取り組むことができるようになる」と言います。では子どもに「してはいけない声かけ」と「よい声かけ」とはどのようなものでしょうか。その一つとして「とにかく怒らずに褒める」ことが大事だそうですが――
怒らない。褒めてのびのびと育てる
私は、両親ともに怒らない家庭で育ちました。だから私も、母親になったときには子どもを怒らず、のびのびと育てようと思っていました。
子どもが小学生になるとテストがあり、点数がつくので褒めてばかりはいられませんが、就学前はやはりひたすら褒めて育てるのがいいと思います。
危険なことをしようとしたときなどには、理由を説明して厳しく注意はしましたが、基本的には子どもがやりたいことはなんでも「いいよ、いいよ」と笑顔でやらせていました。そして、何かできたときには必ず「すごいね」と褒めることにしていました。
子どもってお母さんから褒められるとすごくうれしいんですよね。ことあるごとに褒めてあげると「もっと褒められたい」と思って、いろいろなことに自ら挑戦するようになります。