競馬に関する著作を多く持ち、グリーンチャンネルやBS11の競馬番組、ペーパーオーナーゲームの”赤本”『POGの達人』でもおなじみの競馬評論家・須田鷹雄さん。約30年の評論家歴で訪れた競馬場はアジア、オーストラリア、中東、ヨーロッパ、アメリカなどで150近くにも及ぶそう。その中でも日本人が親しみやすい競馬場の一つがトルコ競馬場。英語で馬券が買える、観光客に親切など、良いところが多いように思われますが、控除率の高さに気になる点があるそうで――。
勝っても喜べない競馬……?
13頭立てで単勝10倍未満の馬が9頭もいる。10番人気馬が単勝10・55倍。
全体的にオッズ安くない? と思われるだろうがそれもそのはず。トルコは恐ろしいことに馬券の控除率が50%なのである。
50%……日本は20〜27・5%でそれでも高い高いと文句を言われるのに、次元が違う。
トルコでは馬券を取って、「お、思ったより配当ついたな、ラッキー」ということがまず無いのだ。毎回、「え、こんだけしかつかないの……」ということになる。正直、けっこうなペースで当たってもいまひとつ儲からない。
行ったことがないので本当かどうか分からないが、ベネズエラは控除率60%とかという話を聞いたことがあるし、東側諸国と南米は控除率が高いところが多く、30%くらいが相場と言われる。ただ正直ベネズエラに行く機会はなさそうなので、筆者や読者の皆さんが今後行く可能性のある競馬で控除率がいちばん高いのはトルコの50%だろう。