30年間NHKに勤め、「看板アナ」とも呼ばれた内多勝康さんは、53歳を前にして退職。医療的ケア児の短期入所施設「もみじの家」のハウスマネージャーに転職し、新人としてスタートする決断をしました。アナウンサーとは全く違う仕事に右往左往しつつも、「華やか」とされるアナウンサー時代でもありえない、「贅沢な」経験をすることができているそうで――。
ハウスマネージャーの3つの仕事
アナウンサーからハウスマネージャーへ。カタカナであるということ以外は、なんら共通項のない職種への転身でした。
「ハウスマネージャーとは、どんな仕事なんですか?」
これは取材を受けるたびに必ずと言っていいほど受ける質問です。僕自身、着任後しばらくは上手に説明できませんでしたし、確かに、なんだか得体のしれない肩書ですが、言ってしまえば、パソコン中心の事務仕事です。大きく分けると、
(1)「事業に関わる計画立案やマネジメント」
(2)「広報」
(3)「寄付や補助金の呼びかけ」
これが、ハウスマネージャーの仕事の3本柱です。
では、改めて一つ一つの内容についてお話ししましょう。