この記事の目次
〈症状〉便の色や形に注意。自己診断せず受診を 〈検査〉便潜血検査を必ず受けて。異常があれば内視鏡を 〈治療〉早期がんなら内視鏡で検査と同時に切除可能
〈予防〉確実な予防法はない。定期検査が一番有効

〈予防〉確実な予防法はない。定期検査が一番有効

大腸がんは、体格のいい患者さんが多いですね。肥満は大腸がんの危険を高めることがわかっていますから、太り気味の方は、大腸がん予防の観点からも減量が望ましいでしょう。脂肪分の多い食事や赤身の肉、ベーコン、ハム、ソーセージなどの加工肉、飲酒も発がんを助長する要因だとされています。

一方、予防に効果があるのは、運動です。果物を食べるのも有効という報告があります。運動を習慣づけて、繊維質の食べ物を摂って、肉を少し控える、ということになりますね。

ただ、予防のための習慣に絶対的なものはないので、患者さんには、定期検査を受けるのが一番の予防だとお話ししています。大腸がんは50歳ぐらいから増加し始め、高齢になるほど多くなります。ですから50歳を過ぎたら、大腸がん検診の便潜血検査を毎年受けましょう。

異常があれば躊躇せずに検査を受けてください。早い時期に発見すれば、完全に治すことができますから。

早期大腸がんの発見のきっかけ