紫苑さん「値上がりによるピンチをチャンスに変えましょう」。日本橋にて(写真提供:著者)
母子家庭で、二人の子どもを育てながらフリーランスで仕事をしてきた71歳のひとりシニア・紫苑さん。そのため年金の額は月に5万円ですが、お金を遣わなくても安心して暮らすための工夫の数々をブログに記すと話題となり、楽しい毎日の様子は新聞やテレビなどでも紹介されるようになりました。その紫苑さんの節約術を日々の暮らしとともに紹介していくのが当連載。第6回のテーマは「値上げラッシュを前に」です。

物価上昇を前に

諸物価の上昇が続いています。

私がスーパーで買うものはだいたい決まっていますが、いつもと同じ食品の値段を見て「変わってないな」と買っても、家に帰って仕分けしたり、いざ食べたりする段になって「あれっ、前より小さくなっている」と気づくことが増えてきました。

たとえば鮭の切り身。以前は一切れ買ったら、一度に食べきれないくらいの量があったように思いますが、今は一切れではおかずとして足りない印象に。納豆も三箱セットで買えたものが、同じ値段だと二箱に、という具合です。