101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

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『酒糟は冬の体を温めてくれる』

おいしい酒糟をいただくと、必ず「糟汁」を作ります。

入れる具材は、塩鮭、大根、にんじん、里芋、ごぼう、生しいたけ、なめこ、こんにゃく、油揚げ、長ネギなど。

それぞれ少量ずつでいいので、冷蔵庫や台所に少しずつ残っている野菜の棚卸にも役立ちます。

野菜もたっぷりとることができ、身体の内側から温まるので、寒い季節にぴったり(写真提供:photo AC)

ちょっと多めに作り、火を入れ直したら二日間くらい楽しめます。野菜もたっぷりとることができ、身体の内側から温まるので、寒い季節にぴったり。糟が入るからごはんを食べなくてもすみます。

余った酒糟には、魚の切り身を漬け込んだり、甘酒にしていただきますが、さらに使い切れなかったものは小分けして冷凍保存しています。

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