青木さやかさんの連載「50歳、おんな、今日のところは『……』として」――。青木さんが、50歳の今だからこそ綴れるエッセイは、母との関係についてふれた「大嫌いだった母が遺した、手紙の中身」、初めてがんに罹患していたことを明かしたエッセイ「突然のがん告知。1人で受け止めた私が、入院前に片づけた6つのこと」が話題になりました。
今回は「子どもの相談相手として」です。

前回「一年中カーテンをしめない生活をしている。植物を育てるようになったのはいつだろうか。1番の親友は20年一緒のパキラ」はこちら

『おとなりさんはなやんでる。』の番外編

NHKEテレの番組『おとなりさんはなやんでる。』の特番。大変に勉強になった。

普段は親の悩みについて考える番組だが今回は番外編、子どもの悩みについて考える内容であった。

スタジオには、タカアンドトシのお2人、19歳のひかりんちょ(Z世代の代弁者)そしてわたし。

VTRでは3組の親子が登場した。

1組目は、中学生の男の子の悩み

「習い事をやめたい」

習い事とはピアノである。母親から勧められ習い始めたが、うまくならない、他のことに興味あることがある、やめたいと言ってもやめさせてくれない、という言い分。

母親は、やめてほしくない理由を正直に話していた。その一つは、色々なことが続かない子になるのではないか、というものだった。

男の子の悩みに一役買ったのが、ある高校のディベート部の生徒たちであった。ディベート部なるものがある事にも驚いたが、生徒たちが男の子に悩みを聞き出し、深掘りし、自分の気持ちを掘り下げることで、「ピアノがやめたい」の思いの奥にある母親への不満に気づき、それをはっきりと言葉にすることができたことにも、驚いた。