保坂さん「ときには上手に愚痴を誰かにぶつけ、心をリフレッシュさせることも大事」と言いますが――(写真提供:Photo AC)
人生100年時代を迎えた今日、一人暮らしの高齢者が増加しています。「ずっとひとりで寂しい、老いていくことが辛い」「これからのお金、健康の不安がなくならない」などの悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。「実は老後のシングルライフには夢があふれている」と語るのは、精神科医の保坂隆さん。その保坂さん「ときには上手に愚痴を誰かにぶつけ、心をリフレッシュさせることも大事」と言いますが――。

上手な愚痴は心を活性化させる

「まったく、いつも愚痴ばかりなんだから、話すのも嫌になっちゃう」

高齢者に対する批判の最たるものがこれです。

あなたもこんな陰口を叩かれているかもしれません……。

人生も晩年の黄昏時(たそがれどき)。しかもひとり暮らしともなると、心にモヤモヤが溜まることもあるでしょう。

でも、口から出るのが愚痴ばかりだったら、敬遠されても文句は言えません。

とはいえ、寂しさもつらさもうっぷんも、ぐっとこらえて胸の内にしまっておいたのでは気持ちは沈み、うつになってしまうこともありそうです。

では、どうすればいいのでしょう。

心のうっぷんは無理に抑え込まずに、ときには上手に愚痴を誰かにぶつけ、心をリフレッシュさせることも大事です。