時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは富山県の80代の方からのお便り。米寿を息子たちがお祝いしてくれるというので、「心ゆくまで麻雀をしたい」とお願いしたところ――。
心ゆくまで麻雀大会
私は今年で88歳。自分に米寿が来るなんて想像もしなかったことです。7月の誕生日に息子たちがお祝いをしてくれるというので、「心ゆくまで麻雀をしたい」と言いましたら、すぐに決まりました。
私は週に4回、公民館の麻雀教室に通うほどの麻雀好き。息子たちにも「この前は役満で上がった」などと普段から自慢しているので、実力を見せねばと張り切りました。
メンバーは、私の弟と息子2人の4人です。いつもはみんな吞兵衛なのに、大会当日は乾杯のビールだけ。全員が本気です。
かくして始まった麻雀大会ですが、その楽しかったことと言ったら。私が亡くなったら枕もとで麻雀をしてあげるとか、笑ったり涙したりしながらの米寿の祝いとなりました。しかも大会の結果は、私が大きな差をつけてトップ。
あと何年生きられるかわかりませんが、最後までシャキッと生きていきたいと思っています。