最高の親孝行
霧島はNHKの『サンデースポーツ』に千秋楽の後に出演した。チョコとゼリーが好きで、モチベーションを上げるためにモンゴルのロックバンド「The Hu(ザ・フー)」を聴いていることだけは分かった。
師匠の陸奥親方(元大関・霧島)は「最高の親孝行をしてくれた」と言っているそうだ。もちろん親子ではないが、師匠と弟子の関係が美しいなあ。
私は、千秋楽恒例の三役揃い踏みと、その後の3番を、毎場所楽しみにしている。
今場所、西から扇の要として四股を踏んだのは熱海富士だ。14日目に霧島に負けて3敗となったが、千秋楽に勝って、霧島が大関・貴景勝に負ければ、霧島と熱海富士の優勝決定戦が見られる。
ところが、熱海富士は琴ノ若に引き落としで負け4敗に。これで土俵下にいた霧島の優勝は決定した。琴ノ若は11勝4敗。
次に登場したのが、多種の技を披露する大関・豊昇龍と突き押し一筋の関脇・大栄翔だ。大栄翔は見せ場なしで豊昇龍に寄り切られた。豊昇龍は10勝5敗、大栄翔は9勝6敗で大関に近づける二桁を上げられなかった。
結びの一番は、今場所は連覇も綱とりの夢も消えた大関・貴景勝だが先輩大関の意地を見せて、霧島を土俵から押し出すかと思ったら、あっけなく突き落とされてしまった。