「これまで暴飲暴食でやってきたから、最近は健康を意識して、きちんと食べながら飲むことを心がけています。僕は飲み始めると食べなくなっちゃうんで」

「芝居は観るもんじゃない。出るもんだ」

ときには招かれて他の人の舞台を観に行くこともありますが、正直あまり気が進まないんですよね。「あの芝居はちょっと違うんじゃないか」とあれこれ考えてしまうし、友人が出ていると「ちっとも変わらねえなこいつは。進化してねえよ」なんて思ってしまって全然集中できない。自分のことを棚に上げてね、嫌な客なんですよ。(笑)

終わった後、楽屋に行くのも嫌なんです。ひねくれものだから、素直に「良かったよ」と言えない。「おまえ頑張ってるな。まあいいんじゃないの?」なんて言ってお茶を濁すのがせいぜいです。

また長時間、同じ姿勢で座ってるのも辛くて。モゾモゾ動いていたら他のお客さんに迷惑じゃないですか。だから最近じゃ、誘われてもあまり行かないようにしているんです。傲慢にも「芝居は観るもんじゃない。出るもんだ」と言い切ってね。……と言いつつ、明日も後輩の芝居を観に行くんですけど。(笑)

でも、芝居が終わった後の飲み会に参加するのは好きなんです。ときには芝居を観ないで、飲み会にだけ顔出したり。「俺、居酒屋で飲みながら芝居終わるの待ってるわ」って言ったこともあります(笑)。ひどいでしょう?

自分の舞台を観に来てもらうのは嬉しいので、そっちのほうがいいですね。「風間さんの舞台、観に行きたいです」と言われたら、「おお、観に来い。観に来て勉強しろ」って言いますよ。(笑)

今回の『大誘拐』はかなり前に映画化されていて、その時に僕も観ています。舞台にはまた映画とは違う良さがありますし、生身の人間が、観客と同じ時間、同じ場所に居合わせて、同じ空気を吸いながら演じる、そのライブ感は舞台ならでは。劇場を出た瞬間に、「いま自分はまったくの非日常の中にいたんだなあ」と不思議な感覚を味わえるのも舞台の醍醐味です。この作品も絶対に面白いものになると思いますし、あちこち地方にも行きますので、劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです。

 


『大誘拐』~四人で大スペクタクル~

刑務所の雑居房で知り合った戸並健次(中山優馬)らは、出所するや誘拐の下調べにかかる。狙うは紀州随一の大富豪、柳川家の当主・とし子(白石加代子)。健次率いる若者グループにとし子が誘拐され、彼女を生涯最大の恩人と敬う凄腕警察本部長、井狩大五郎(風間杜夫)が捜査に乗り出す。一方、誘拐犯が要求しようとしていた身代金が五千万と知ったとし子は激昂。「百億にしろ」と言い放ち、3人を従えて自ら身代金強奪の指揮をとり始める。柳川家の家政婦として仕えていたとし子を慕うくーちゃん(柴田理恵)宅をアジトに、前代未聞の大誘拐劇が始まった! 果たして、とし子の本当の狙いとはいったい何なのか!?

原作:『大誘拐』天藤真(創元推理文庫刊)
上演台本・演出:笹部博司
ステージング:小野寺修二
出演:中山優馬、柴田理恵、風間杜夫、白石加代子
日程・劇場:
<東京公演>
2024 年2月6日(火)~2月11日(日)
シアター1010(東京都⾜⽴区千住392北千住駅⻄⼝ マルイ11 階)
チケット︓全席指定 8,800 円(税込)

2月14日以降、全国ツアー予定。詳細は公式サイトにて