復興を祈る気持ち

大関・豊昇龍は12月にギックリ腰になり、1月9日の横綱審議委員会による稽古総見では、大好調の小結・高安に敗れ右膝を打った、という気の毒な状況が放送された。四股名に今年の干支の「龍」があるから大丈夫だろうと、根拠のないことを思っていたら、熱海富士に寄り切りで勝った。

以前から首の調子が悪いと言われ、最近も首が心配されている大関・貴景勝は翠富士を押し出した。私は子どもの頃から首が悪くて治らないと言われているから、首が悪くても頑張っている貴景勝をひたすら応援している。

大関昇進を期待される関脇・琴ノ若は前頭2枚目・阿炎の突っ張りを平然と受け止めて押し出した。強さが際立っていた。関脇・大栄翔も前頭3枚目・豪ノ山を突き落とした。

琴ノ若が勝った時点で、滑舌絶好調の実況の佐藤洋之アナウンサーが「ワクワクしてくる初場所ですね」と盛り上がっていたが、正面解説の芝田山親方(元横綱・大乃国)はいつも通りの穏やかな解説。これからの14日間、何が起こるか分からないことを考えているのだろう。

一方、向正面の舞の海さんは、コロナ禍以前に戻り、桟敷の中に坐り、観客の大歓声を浴びながらの解説に、声も高音になり盛り上がっていた。

今場所、そしてそれ以降も、元旦の能登半島地震により被災した北陸出身の前頭7枚目・朝乃山(富山県出身)、前頭13枚目・遠藤(石川県出身)、そして新入幕の前頭15枚目・大の里(石川県出身)を、1日も早い復興を祈る気持ちを重ねて応援したい。

若い頃に能登半島を旅行し、方向音痴のために迷い、いろいろな方に親切にしてもらった。ニュースで見る被災の光景に涙が出てくる。初日は朝乃山と大の里は勝ったが、遠藤が負けてしまい、とても残念だった。