一度太ると、体重増加が止まらない! そのわけは?
これに加えて、脂肪が肝臓にもついてしまうことで、肝臓の正常な機能が低下すると、ダイエットにおいて非常に困った事態も起こってしまいます。
やせるのは難しいのに、一度太りはじめるともう止まらない!
そんな経験がある方も少なくないのではないでしょうか。
それは、肝臓の働きが悪くなると、やせるうえで重要な「基礎代謝」の低下が起きるからです。
基礎代謝とは、体温の維持や、内臓の稼働、神経の伝達など生命維持のために体が自発的に行うエネルギー消費のことで、その1日の消費エネルギー量は代謝全体の約60%といわれています。
そして、肝臓は基礎代謝のうち実に約30%もの割合を占めているのです。
つまり内臓脂肪によって肝臓の機能が低下すると、肝臓が働くために使うエネルギーも減る。
結果、エネルギーを消費しない、やせにくい体になってしまい、さらに太るという肥満スパイラルに陥(おちい)り、一度太ると肥満が加速してしまうのです。
このように、内臓脂肪を放置しておくことによるデメリットはあまりにも大きく、大げさではなく命の危機にもつながる恐ろしい事態にもなりかねません。
そう、コトは重大なのです。
忙しさを言い訳に「やせる」ことから目を背けるのは今すぐ終わりにして、「内臓脂肪を減らす」ことと真剣に向き合ってみませんか?
今、この瞬間も、内臓脂肪から炎症物質は出続けているのですから。
やせるなら今!
未来の健康のために、ここで一歩を踏み出してみてはいかがでしょう。
※本稿は、『「内臓脂肪がなかなか減らない!」という人でも勝手に内臓脂肪が落ちていく食事術』(アスコム)の一部を再編集したものです。
『「内臓脂肪がなかなか減らない!」という人でも勝手に内臓脂肪が落ちていく食事術』(著:齋藤真理子/アスコム)
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