「60代のニート」

金銭面でも「子どものために少しでも財産を遺したい」と考える人は多いようですが、先のことを考えてみて下さい。

仮に90歳で自分が死ぬとすると、25歳でもうけた子どもは、すでに65歳になっています。

これは一般的に定年退職を迎える年代です。子どものほうの人生も終盤で、自分のお金を自由に使えるようになっているはずです。

そんな年齢になってまで、親の金をあてにする人間でいるほうがまずいでしょう。

子どもの金銭面の面倒を看っぱなしで、お金を遺すことばかり考えていたら、子どもは「60代のニート」になりかねません。

お金を遺すことばかり考えていたら、子どもは「60代のニート」になりかねません(写真提供:Photo AC)

子どもの依存心をはねのけるためにも、日頃から「財産は遺さない」と明言しておくことも必要なのです。