ブロッコリーを深掘り(5)
鮮やかな緑色より、
紫色っぽいブロッコリーのほうが甘くて美味!
ブロッコリーを選ぶとき、鮮やかな緑色のものと少し紫色がかったもの、どちらを手に取りますか? 「紫色がかったものは傷んできているのでは……」と思われるかもしれませんが、実は、紫色のほうが甘みがあって美味しいんです。
その理由は、寒さに当たったブロッコリーが、「凍ってなるものか!」と糖をつくり出し、アントシアニンという紫色の色素成分が現れたから。つまり、紫色のほうが、寒さのせいで甘みが増しているのです。おまけに抗酸化作用もアップしています。
逆に、選んではいけないのは、黄色くなったブロッコリー。こちらは、花が咲く寸前の状態。開花のために蓄えていた栄養を使って味が落ちています。
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最後に、ブロッコリーの茎は、外側の硬い皮をむけば美味しくいただけます。おすすめは、米と一緒に炊き込む、ブロッコリーの茎の炊き込みごはん。驚くほど甘くなるので、塩とオリーブオイルを少しふるだけでとても美味! ぜひお試しください。
『ごはんに化ける ズルイおつまみ』
(著:藤岡操/EDITORS)発売中!
コロナ禍のいま、自宅で楽しむおつまみの本が人気です。
私は飲むけれどパートナーは飲まないというケースや、お酒を嗜む夫婦のほかに子どもがいるケースも少なくはありません。
そこで、ワインのおつまみだけど、ちょっとしたアレンジで晩御飯のおかずにもなる! 1品つくれば家族みんなで楽しめるそんなレシピを集めました。
難しいことも面倒なこともなし。身近な食材と調味料の組み合わせだけで、楽しみはうんと広がります。どこで売っているのか分からないおしゃれ過ぎる食材も使用していません。食材も、料理の工程も少ないものばかりです。
揚げ物を食べたいけれど衣の準備が面倒……ならば、春巻きの皮を使ってパリッと焼こう!
冷蔵庫に肉も魚もない……ならば、ゆで卵と粉チーズでご馳走にしちゃおう!
和風の煮物とワインを合わせたい……ならばオリーブオイルと黒コショウをかけるだけで相性抜群に!
そんな気楽な発想で、ワインと一緒の晩ごはんを自由にのびのび楽しみませんか?
版型はコロンとした正方形に近い可愛いかたち。簡単な工程なので、本と睨めっこする必要はありません。いつまでも手元に置いておきたい、パラパラ眺めるだけで楽しくなれるそんなレシピ本です。