ツアコン化したハワイ旅行

あとは旅行のドタキャンも忘れられない。

義母と叔母を連れてのハワイ旅行に監督と4人で行く予定だった。
義母の世代はハワイへの思い入れや憧れが強く、前から家族で行こうと計画はしていたのだが
そんな折義父が入院してしまって結局行けずじまいだったのだ。
三周忌も過ぎたので叔母に付き合ってもらって行く事になった。

「ハワイ!ハワイ!」と、すごく楽しみにしている義母&叔母。
私にしてみると義母と叔母と一緒と言うのはもう完全に嫁仕事なので若干しんどかったが、
それでも嬉しそうなお二人を見ると

まあいっか。

いつも義母の世話をかって出てくれる優しい叔母も一緒だし、いざとなれば監督がいる。
義母も監督の言うことは聞くから心配ないか…!
と、楽観的な気持ちでいた。

『還暦不行届』(著:安野モヨコ/祥伝社)

するとどうだろう。
監督が直前になってどうしても仕事の都合がつかず行けないと言い出した。

ええ~!!!! 

軽くパニックである。
アニメや映画というのはスケジュール通りというわけにはなかなかいかなくて
自分1人の都合だけで休めないのも仕事の性質上仕方ない。

ただ、キャンセルするにしても全員分となると直前すぎてお金もかかるし
何よりあんなに楽しみにしていた年寄りたちが可哀想。
義母は足腰を悪くしていたのでキャンセルすると次行けるかどうかわからない。

色々と悩んだ末にハラを決めて私1人で義母と叔母を連れて3人で旅立った。

この旅行はマジでやばかった。そもそも個人旅行なので
往復のチケットとホテルしかとってない。
到着すると同時にツアコンと化して朝から晩までコンシェルジュとやりとりしていたのを思い出す。