目的がモテるためでも、健康になればそれでOK

「健康は何ものにも替えられない大切な財産」。

病気になる前から、元気に動けているうちから、このことだけは忘れないでほしいのですが、何の症状も出ていない状態で、体のこと、健康のことを真剣に考えるのはむずかしいことかもしれません。

それなら健康のためというのではなく、やせてカッコいいスタイルになるために(そして何ならちょっとモテちゃうために)という目的で運動を始めてみてはいかがでしょう。

キレイに、そしてカッコよくなることも、とても大切なことです。定めた目的が変わろうとも、結果として病気のリスクが下がって健康になるのなら、健康のためでも、モテるためでも、体に起こることは同じです。

そういった視点から考えると、だいぶ古いですが「ちょい不良(ワル)・ちょいモテオヤジ」ブームをつくった雑誌『LEON』、そしてその表紙を飾ったパンツェッタ・ジローラモさんの功績は偉大でしょう。何歳になっても、「カッコよさにこだわることのカッコよさ」を、日本中に呼び掛けたわけですから。

もちろん女性においても同じことがいえます。いくつになっても女性はキレイで男性はカッコよく。とても素敵なことだと思います。

皆さんにもカッコいいスタイルを手に入れて、健康で充実した、いきいきとした人生を送っていただきたい。そのために著書『学術的に「正しい」若い体のつくり方』を贈ります。

ただし本を読んでモテるようになったとしても、家庭が崩壊するような「ちょい」を越したワルいことはなさらないようにしてくださいね。

※本稿は、『学術的に「正しい」若い体のつくり方』(中公新書ラクレ)の一部を再編集したものです。


学術的に「正しい」若い体のつくり方』(著;谷本道哉/中公新書ラクレ)

筋肉こそ生涯の友である!
同級生なのに老けないあの人には理由があった! 国民総肥満、定年延長が叫ばれる昨今、スリムで70歳まで働けるカラダづくりはもはや必須科目。そこで今すぐ始められる筋トレと食事術を、あの人気TV番組出演の谷本先生が徹底解説。学術的に「正しい」若返り法を伝授します。階段は使わないと大損? 今日の10分筋トレがあなたの人生を決める? メタボ、ロコモ対策もこれ一冊でOK。筋肉こそ、生涯の友である!