「時間がない」に隠された理由2 結果が出てしまう

さらに他の理由として、こういうのもあります。

「時間ができてしまったら、やりたいことに取り組むことができる」

『わたしが「わたし」を助けに行こう ―自分を救う心理学―』(著:橋本翔太/サンマーク出版)

でも、それが怖い──ということに気づく方も多いです。

あれほど時間ができたら実現したい目標、かなえたい夢があるのに、いざそれに取り組んでしまうと結果が出てしまう。

結果が出て可能性がはっきりして傷ついてしまうくらいなら、忙しいことを理由に取り組めない方がまだマシだ。

可能性のままにしておいて、いつかやればできると思っていた方が、現実を見なくてすむ。傷つかなくてすむ。現実ではっきりと結果が出ないので、傷つかなくてすむ……という理由です。

今日は忙しいけれど「明日から本気出す」と思っているということは、本気を出せばいつだって結果は出せるという可能性の中で生きられるということです。

やってみたらダメだった、という傷から心を守ることができるのです。