ワークショップで感じた違和感
シャービンのワークショップはバリという素晴らしい自然の中で行われていることが、大きなヒーリング効果を生んでいるように思えましたし、シャービン自身も「自然との繋がりが一番大事だ」と言っていましたので、その自然環境が生み出す効果はしっかりと意識しているのでしょう。
このシャービンのワークショップには世界中から参加者が集まっていました。ニューヨーク、アイルランド、ニュージーランドなどなど。インドネシア、バリのローカルの方は一人もいなかったのです。
そして、このワークショップは年に6回行われ、それぞれが1週間という期間にも関わらず、すぐに予約がいっぱいになってしまうのだとか。
このワークショップに2日間参加して気がついた事がありました。
参加者の皆さんは1つのプログラムが終わると、それぞれが感想を述べて参加者全員でシェアします。つまり、何を感じたか感想を発表し共有するわけです。私も昨年、アメリカで3度メディテーションのイベントをしましたが、イベント終了後、必ず感想・意見をシェアする時間がありました。「欧米人は意見をシェアすることが好きだから、その時間を取りましょう」と必ず言われたものです。
このシャービンのワークショップでの感想のシェアですが、どんなプログラムの後でも、皆、大体同じことを言います。
それは「みんなと気持ちが一つになったと思う」「Loveを皆とシェアできた」「一体感を感じた」こういう様な意見です。
最初は何も思わなかったのですが、どのセッションが終わった後も、皆、同じようなことを言います。私は段々この発言に違和感を感じ始めました。
「この人たちは、そんなに参加者の皆で共感していることを、いちいち確かめたいのか?」
私が参加したワークショップは6日間の内の4、5日目です。ずっとその間、参加者は一緒なわけですから、共感や一体感が生まれていても当然かと思いますが、それでも逐一、確かめるように「みんなと気持ちが一つになったと思う」「Loveを皆とシェアできた」「一体感を感じた」という感想をシェアするわけです。