「散歩」をさらに充実させる「歩行禅」

そして、散歩は身体を鍛えるだけでなくメンタル面でも有効です。一挙両得ですね。そこで今回は普通の「散歩」をさらに充実させる「歩行禅」をお伝えしておきます。この「歩行禅」もいろいろなやり方があるのですが、今回は比較的シンプルで簡単にできる「感謝の歩行禅」をご紹介います。

これは歩きながら全てものに感謝をしていくというものです。散歩ではありますが、この時は少し背筋を伸ばし、ご提供した音楽を聞きながらやや早めにテンポ良く歩き出します。そして日頃お世話になっている方々、家族、友人、職場の人々などを思い出しながら「ありがとうございます」と心の中で感謝していきます。そして、イメージができれば生きていくために必要である太陽や雨=水、道端にある名もない草花などにも感謝を捧げます。そして、自分が生きていることへの感謝も忘れずに。

この様に感謝を意識することで、人やモノに対しての対応が変化し対人関係が良好になり、ストレスが減ると言われています。30分の散歩の中で、例えば5分だけもこの「感謝の歩行禅」にトライしてみてはいかがでしょうか。

そして最後のお勧めは自分が好きな曲を改めて考えることです。

ある論文によると、好きな音楽を聴くことで強い痛みや不快感を大きく削減する可能性があるとのことです。好きな音楽を聴くことで、その痛みを認識することに混乱が起きて、その痛みの感覚が低下するためと言われています。
また、好きな音楽はその方の「良い記憶」と結びついていることが多く、その記憶が音楽を聴くことで呼び起こされて、脳内の幸福度を上げるドーパミンなどが分泌されます。つまりHappyな気持ちになるということです。