「私が明るく生きられるのは、キルトのおかげね。キルトは、生きがいであり、最高の癒やしでもあるのです」

体調の変化を見逃さないように

病院で検査を受けたあと、結果が出るまでは不安ですよ。そういうときでも、無心にひと針ひと針縫っていると心が落ち着くんです。私のキルト教室に通う生徒さんはみなさん、創作が好きな方ばかり。そんな仲間と針を運びながら、みんなで世間話から病気の話まで何気ないおしゃべりをすることも心にいい作用をもたらす気がします。

私が明るく生きられるのは、キルトのおかげね。キルトは、生きがいであり、最高の癒やしでもあるのです。

うちは、次女の家族と三世代同居です。家族それぞれがお互いの様子を見ていて、気遣うようになった気がしますね。いつも傍にいるから、ちょっとした変化もわかる。

たとえば、夫(俳優の勝野洋さん)が椅子から立ち上がるとき、いつものような勢いがないなとか、寝ているときに咳をしていたな、とか。お互いに「大丈夫? 苦しくない? 先生に診てもらう?」と促します。まるで家族がお互いのナースみたいな存在ですね。