役者さんから刺激を受けることもすごく多いです。同世代だと染谷将太。僕、彼の芝居が大好きで。いつかがっつり絡む芝居ができたら嬉しいなあ。先輩では、役所広司さんや佐藤浩市さん、堺雅人さんとご一緒してみたいです。

役者として尊敬していますし、普通に観客として見ていて楽しくて。例えば、映画『ザ・マジックアワー』の佐藤さんの売れない三流役者の役はコメディタッチなのに、別の作品で刑事役をやれば印象が180度変わる。

そういう方々を見ていると、僕自身は、目指す自分の理想の姿を頂上だとすれば、まだ2合目ぐらい。一生頂上に到達することはないだろうし、自分が満足することもないと思っています。

 

人から嫌われる役だとしても

最近はどうしても仕事中心の生活になってしまいますが、オフの日は母親とお茶をしてのんびり過ごすこともあります。離れて住んでいるので、「今日、何してる?」と連絡がくる。用事がなければ買い物にもつき合いますね。家族は両親と11歳上の姉、そして祖父母というごく普通の家庭。

神木家には、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」「正反対の意見でも一度は受け入れなさい」「性格のかわいい人でありなさい」といった“家訓”がありまして。僕も心に留めて行動するようにしています。

昔は「俺は親に頼ってないぜ」と強がって会話が少ない時期もありましたけど(笑)。親には感謝していますし、もちろん一緒に歩くのが恥ずかしいなんて思いませんよ。

今は一人暮らしです。一人だと、つい食べることを忘れてしまうんですよね。お腹が空いているほうが体がよく動く体質で。だから休みの日は、撮影のお弁当も出ないからすぐに痩せちゃう(笑)。料理もほとんどしないので冷蔵庫は基本的に空っぽ。友だちと外でご飯を食べることが多いかな。

よく遊ぶのは高校の同級生で歌舞伎役者の中村隼人や、志尊淳。最近は、映画でご一緒したDAIGOさんとも遊びました。僕はお酒を飲まないので、食事の後にカラオケに行って早めに解散するのが定番コースですね。カラオケは一人でもよく行きます。何でも歌いますが、ミスチル、サザン、RADWIMPSなど、J-POPが多めかな。