ライバル出現

14年間経営する中で、この近所ではいろいろな店が次々と消えていった。

なくなりそうにない大手牛丼チェーン店がまず消えた。そこは何店舗も店が変わり、あとから入った宅配寿司もバイクがいつも待機している状態だった。

東京都・世田谷区にある「麺ジャラスK」(写真:『プロレスラー、ラーメン屋経営で地獄を見る』より)

いつ潰れるかと思っていたら、新型コロナの影響で流れが変わり、逆に繁盛するようになって今も生き残っている。

しかし、近所の大手チェーンのコンビニは消えた。

跡地には大手の中古バイクチェーン店ができたけれど、今は中古車店になっている。

もう、「運」だと思うね。新型コロナで他の飲食店が閉店を余儀なくされている中で、いつ潰れるかという状態だった宅配寿司が繁盛する。わからないもんだよ。

最近では二郎系といわれるラーメン店ができた。近くに日本大学商学部があるから学生たちがよく並んでいる様子を見かける。

ライバル出現でうちの店の売り上げが減ったかといえば、まったく関係ない。うちには、もともとお客さんがそんなに来ないから減りようがない。

売り上げアップの策は……ない。うん、ないね。