「せっかく買ったのに」と思わない

まずは「楽しく」が最優先。

だからこそ特にはじめのうちは、読み方にこだわる必要はありません。とにかく「楽しく」読める方法を実践することが重要です。

読書をはじめたばかりの子どもに多い思い込みのひとつに「本は読み切らなければならない」というものがあります。

たとえおもしろくなくても、読みはじめた本は1冊読み通さなければならない。そう思い込んでいる子どもが、意外と多いのです。

この思い込みは、子どもに限ったことではありません。

買った本を読みはじめてみたら、あまりおもしろいと思えない。

そんなときにあなたは「せっかく買ったんだから、全部読まないともったいない」と自分にプレッシャーをかけたことはないでしょうか。

その気持ちはよくわかります。

しかしそんなときは、ちょっと考え方を変えてみることをおすすめします。

読書家は「読まない判断」をするのが早く、しかも罪悪感を持つこともありません。

世の中には大量の本があり、読みたい本は次から次に出てきて尽きることがないからです。

そう考えてみると、「読まない」という判断はむしろ、立派な読書家の姿勢といえるのかもしれませんね。