101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが綴った、毎日の小さな喜びを大切に、前向きに悔いの残らない時間を過ごす生き方。エッセイ集『101歳。ひとり暮らしの心得』(中央公論新社)から幸せな暮らし方の秘訣を紹介します。

<生きていることが楽しくなる秘訣>

歳を重ねた分「いい思い出が増えていく」と考える

私は、イヤなことは忘れるかわりに、いい思い出や楽しい思い出は大事にしてきました。

たとえどんなにささやかなことであっても、うれしいこと、幸せだなと感じた瞬間の気持ちは、忘れないようにエッセイなどで書くようにもしてきました。

 

(写真:stock.adobe.com)

 

すると年齢を重ねれば重ねるほど、いい思い出の量だけがどんどん増えていきます。だから私は今も、毎日が楽しいのです。

身体が動かなくなっても、体調が悪くても、いい思い出と、訪れてくれる友人、支えてくれる身内や知人がいたら、前向きな気持ちでいられます。私はなんと幸せなんだろうと思います。

 

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