彼の遺したもの

57歳で亡くなりましたけれど、後になって「65歳までの人生プラン」が見つかって。どの作品をいつ撮るか、といった人生プランです。

豪快で命を縮めるようなお酒の飲み方もしていたけれど、65歳までは生きようとしていたんだなあ、と。

「豪快で命を縮めるようなお酒の飲み方もしていたけれど、65歳までは生きようとしていたんだなあ、と。」

お墓は北九州市の生まれ故郷で、尊敬していたお父さん、お母さんと一緒の場所に今は眠っています。教員だったお父さんに、褒められたい一心で映画を撮っていた、というのもあったんですよ。

幸い、今も青山を慕って下さる方々はたくさんいらっしゃいます。

仕事部屋に残されていた膨大な書籍を、神保町(東京)のシェア型書店「猫の本棚」さんに昨年1月、青山真治文庫として寄贈しました。

青山作品、そして映画に関心のある方に手に取っていただきたい、引き継いでもらいたい、と考えての事でしたが、もうかなり売れてしまったようで有難いことです。

そして彼の遺した「東京酒場」も、誰かが引き継いで映画化してくれたら、と切に願っています。