育児にまつわる「~活」
〈保活〉
保活とは、子どもを保育園に入れるために保護者が行うもろもろの活動のことです。まずは保育園の情報を集めることから始め、見学に行ったり、複数の保育園を比較したりして、最後に入園手続きを行うことで終了となります。
共働き家庭が増え、保育園の需要が高まっている一方で、保育士の数は減少しており、子どもを保育園に入れるのは昔よりも大変です。
とはいえ、子どもが幼いうちはなるべく長く一緒にいたいと思う保護者も少なくありません。そこで、育休を延長するために、わざと保育園に落ちるという手段を取る人もいます。実際にGoogleで「保育園」と入力すると、関連性の高いキーワードとして「落ちたい」「不承諾通知 もらい方」などが表示されました。
こうした落選狙いの活動も、保活の1つに数えられています。金銭的・時間的な余裕が少ない中で育児に励む、共働き家庭の窮状が表れているといえそうです。
〈ラン活〉
「ランドセル活動」の略です。小学校に入学する子どものために、保護者がランドセルのブランドを調べたり、実際に店舗まで見に行ったりします。
ラン活は、少子化によって子ども1人あたりにかけるお金が増えたことや、さまざまなデザインや機能を持ったランドセルが増えたことなどにより、近年盛んに行われるようになりました。
さらに、ランドセルの購入時期は次第に早期化してきていて、特に早い家庭では入学の1年以上前に買うこともあるそう。
ただ、ランドセルを買う時期があまりに早いと、入学までに子どもの気が変わり、「やっぱり別のランドセルがいい」などと言われてしまう心配があります。
また、ラン活に白熱するあまり、肝心の子どもが置き去りになってしまう懸念も。あくまでランドセルを使うのは子どもであることを忘れず、できる限り本人の気持ちを優先してあげたいものです。