相手の気持ちに想像力を働かせて…

これがもし、知らない相手に対してであれば「お世話になっております」は使えません。

相手と、送る内容によって書き出しはいろいろ考えられますが、少なくとも、まだお世話にはなっていないからです。

結びも、毎回同じ「よろしくお願いいたします」ではありません。どのようによろしく、なのかと「よろしく」の中味を考えます。

確認してほしいときは「よろしくご確認くださいますようお願いいたします」。
 

メールのやり取りは想像力を働かせて(写真提供:Photo AC)

検討してほしいときは「ご検討の程よろしくお願いいたします」。

まだ案件が途中のときは「引き続きよろしくお願いいたします」。

翌日会う約束があれば「明日は楽しみにしております」と結ぶでしょう。

まれに、メールのたびに「お世話になっております。**と申します」と名乗る人もいます。

実際に面識もあるのに、日に何度も「申します」と名乗られては、よそよそしいを通り越してはいないでしょうか。単に「**です」を丁寧に言っているだけのつもりかもしれませんが、必要以上の距離感を与えることがあるため、要注意です。

大切なのは、相手の気持ちを考えること。思考停止に陥らず、送る内容を吟味し、想像力を働かせることです。

顔が見えないからこそ、思いをはせて送りたいですね。