ギリシャ神話における三途の川

ギリシャ神話におけるステュクス川が、いわばこの三途の川にあたる。

ただしステュクスの意味は「憎悪」だ。

この憎悪の大河は地下の冥界を七巻きして流れ、生者の世界と死者の世界を分かっている。

支流は4本あり、それぞれプレゲトーン(火の川)、レーテー(忘却の川)、アケローン(苦悩の川)、コーキュートス(悲嘆の川)という。

また三途の川は歩いて渡るが、ステュクス川は船で行く。

つまり死者の魂は、冥界の老渡し守カロンが漕ぐ船に乗って運ばれるのだ。