すべてを音楽に
ちゃんみなは、かつてガールズグループオーディション「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」(日プ女子)にSPトレーナーとして参加したとき、以下のように語っている。
「インターネットとかいろんなとこに言う機会があるけどそういうのをあえて言わずに『全部音楽にしてやる』。グッと飲み込んでそれをノートに書いた。それを私たちは音楽として消化して、ステージでパワーとして見せて、みんなにわかってもらうことができる。(ラッパーは)すごくラッキーな職種。」
彼女の曲は、自身の体験や感情を曝け出したものが多い。SNSに呟くことで発散できる時代に、あえてそこでは発散せず、すべてを音楽にぶつける。
だからか、彼女の歌はとても鋭利で、直情的で、生々しい。そして、最高にクールで、痛快で、カッコいい。加えて音楽性や芸術性、エンタメ性が高いからこそ、インパクトあるリリックが浮くことなく、スッと心に入ってくる。
辛かったこと、どうしようもなく苦しかったこと、悔しかったこと。それらを全部音楽にぶつける。生きて生傷を負いながら蓄積してきたものを、すべてエンタメに昇華するのだ。
そんな彼女の歌だから、胸に真っすぐ届き、突き刺さり、心が救われるのだと思う。