いくらでも食べられる特別な時期
ところがそんな母の思いの前に、息子にとっては毎度の食事に「気合い」「思い」「願い」を感じるより大事なことがある。
腹が減っているまさにその瞬間、食べられるものがきっちりお腹に収まるということ。
そのタイミングを逃すと、母がフゥフゥ言いながら肩に重い買い物バッグを担いで帰るなり、すでに空っぽのペヤング、チキンラーメン、ドーナツやお菓子の包みが食卓にばらばら散らかっていて、息子はお腹をパンパン叩いている。
もうすぐゴハンなのに!!!?
ちまちまとカロリー計算しながらものを口に入れる習慣がついてしまった私にとっては、考えられないような食生活。
体を大きくしたいと、「寝る前に餅=夜餅」と言う日もある。それだけ際限なくいくらでも食べられる、人生上まさに特別な時期なのかもしれない。
でもやっぱり少しは考えながら食べ物を口にする習慣をつけてほしいもんだと、ニキビを異様に気にする息子を見ながら思っている。