七五三は晴れ着で湯島天神へ(写真提供◎真瀬さん)

思春期になると反抗心も芽生えましたが、母に直接ぶつける勇気はありませんでした。クラスメイトのなかには汚い言葉を使って親に反抗している人もいて、「親にそんなこと言って大丈夫なの?」と思っていました。

でもある日、私も頑張って気持ちを口に出してみようと思い、怒られてわんわん泣いている時、部屋を出ていこうとする母に聞こえないような小さな声で「ママのバカ」と呟いてみたんです。

そうしたらそれがちゃんと聞こえていたらしく、2時間後にリビングへ行って普通に話しかけてみたら、「母親に向かってなんて言ったのッ!!」と怒鳴られ、土下座しろと言われて。私は泣きながら、言われた通り土下座をして謝りました。(笑)

とにかく、怒っている時の母の怖さは半端ではありません。ドラマ『ずっとあなたが好きだった』に出演して以降、怖い姑の役を演じることが多くなり、「実物はあんなもんじゃないよ」と友人に話したこともあったのですが、信じてもらえませんでした。

戸惑うのは、さっきまで怒鳴り散らしていたと思ったら、しばらくすると「かわいいかわいい私の樹里ちゃん」なんて言ってハグしてくること。子どもとしては、その切り替えについていけませんでした。(笑)