現実でもよく見られること

最近でも、性加害のニュースが絶えず、事件になっても、加害者は軽い罰しか受けないことに、世間の怒りは高まるばかりだ。

恵のハラスメントとの戦いは、このドラマのメインではなかったが、被害者が声を上げても、様々なセカンドレイプ発言で声を封じられ、加害者がかばわれる流れは、現実でもよく見られることだと思う。

特に、立場を利用した性加害はこの社会でも深刻だ。権力者や教師が立場を利用して加害に及ぶ事件が後を絶たない。恵や佐倉のように、非正規の人たちが、雇い止めを恐れて管理職や正規職員から加害に遭っても声を上げられない現状は、きっとこの世の中にも偏在していることだろう。

ドラマでこの問題が扱われたことに、心強さを感じた。加害者にならないことはもちろん、被害を知った時に被害者をさらに追い詰める言動をしてしまわないよう、考えるきっかけになって欲しいと思う。

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