一度、友達をふるいにかけてみる?

しかし、広く垣根をはるような広範囲な人間的つながりは、ときに負担になることもあります。

人脈を仕事などで活かせる現役世代ならいざ知らず、仕事も引退して人生後半に入ったら、心の垣根別に、一度友達をふるいにかけてみてもいいでしょう。

垣根のもっとも内側に残すのは、一緒にいると落ちつけたり、楽しい気持ちになれたりする人です。

人生も折り返し地点を過ぎると、垣根のより内側にいる人の存在が、中身の濃い人生を送るために欠かせなくなってくるからです。

ただし、相手にも相手の「心の垣根」があることはお忘れなく。

ふるいにかけて残った人に対して、友情の押し売りになっていないかどうかだけは、注意を払ったほうがよさそうです。

 

※本稿は『60歳を過ぎたら面倒ごとの9割は手放す 我慢してばかりの人生から自由になる54の教え』(アスコム)の一部を再編集したものです。

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60歳を過ぎたら面倒ごとの9割は手放す 我慢してばかりの人生から自由になる54の教え』(著:名取芳彦/アスコム)

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