【幸福寿命を延ばす5つのルール】
4)人の目を気にしない
周囲の人の目を気にしないということも重要です。
繰り返しになりますが、人生において幸せかどうかは、結局のところ自分で決めるものです。他人の意見に振り回される必要はありません。
例えば、健康診断の結果について考えてみましょう。検査数値が正常値でなかった場合、医師から「あなたは不健康です」と指摘されることがあります。しかし、すぐさまこれを鵜呑みにして本当は必要でない治療をしたり、悲観的に考えて落ち込んだりする必要はありません。
健康診断の数値は、あくまで一つの指標に過ぎません。人それぞれ、最適な状態は異なります。医師の意見は参考にしつつも、自分の体調や感覚を大切にすることが最も重要です。無理に数値を正常にしようとして薬を服用したり、塩分制限を厳しくしすぎて、だるさや集中力の低下に悩まされたり、活動レベルが落ちて元気がなくなる人も少なくありません。
自分の体の声に耳を傾け、快適に過ごせる方法を見つけることが、高齢期を幸せに過ごす鍵となります。
さらに、家族や身近な人からの余計な言葉にも惑わされないことが重要です。特に、新しい趣味や活動を始めたときには、周囲から批判的な声が上がることもしばしばあります。
例えば、アイドルの推し活を始めて推しのグッズを集めたり、コンサートのチケット入手のために販売日前日からスタンバイしたり、さまざまな新しいことにチャレンジしたとします。すると、それを見ている夫や子どもから「あんなのの何がいいの?」とか「お金の無駄遣いだ」「アイドルの推し活なんて恥ずかしい」などと言われることがあるかもしれません。
しかし、あなたの推しは、あなたにとって大切な存在であり、人生を豊かにしてくれるものです。あなたにとっての推しの魅力を、わざわざ周囲の人に認めてもらう必要などないのです。たとえ家族であっても、「人は人、自分は自分」と割り切って、好きなことに没頭しましょう。