食前に小さなおつまみとお酒を楽しむ「アペロ」は、実はとても簡単(撮影=竹内章雄)
現在発売中の『婦人公論』(3月10日号)の料理連載「ヘルシーキッチン」では、「アペロ」を特集! フランスでは、アぺリティフをゆっくり楽しむ習慣を「アペロ」と呼んで大切にしているそうです。その気分は私たちの暮らしにも、取り入れたいもの。ほっとするおいしさは、実はとても簡単です。長尾智子さんに教えていただきましょう(料理・スタイリング=長尾智子 撮影=竹内章雄 構成=北村美香)

アペロで気軽に楽しく

「アペロ」という言葉をご存じでしょうか。フランス語の「アペリティフ(食前酒)」のくだけた言い方で、食前に小さなおつまみとお酒を楽しむことを言います。「お茶しよう」と同じような気分の言葉ですね。

フランス人はこのアペロが大好き。私にとって、日々の生活のなかでアペロもお茶もとても大切なもの。ほっとする時間がかけがえのないものに思えます。愛しい時間をたくさんの人に味わってほしくて、『ティーとアペロ』という本も出しました。

毎日の食事作りでは、がんばれる日もあれば、疲れて大儀な日もあるでしょう。アペロのためのレシピはシンプルで易しいものが多く、お酒の肴になり、量を増やせばご飯のおかずになります。

もちろん、お酒の〆にも。ひとりで、家族とともに、あるいは友達を招いて、どんなシチュエーションでもOK。こんなレシピがあれば、気分がラクになりませんか。まずは、おいしいパンにチーズやハム、ワインで。アペロ時間のはじまりです。

 

「まずは、おいしいパンにチーズやハム、ワインで」(長尾智子さん)