人生100年時代、現役世代を駆け抜けた後はどのように過ごせばいいのでしょうか。精神科医の保坂隆先生いわく、人生後期は無理をせず「ほどほど」をキーワードに過ごすことが大切とのこと。『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』より、日常生活を元気で楽しく暮らすための知識をご紹介します。
定年を迎えた夫婦
多くの日本人はスキンシップが得意ではありません。
臨床心理学者のウォーレン・バーランド博士の研究によると、日本人のスキンシップの度合いはアメリカ人のおよそ半分。
恋愛時代に手をつないでいた相手でも、結婚生活が長くなり、さらに、年を重ねると減っていくようです。
欧米では、老夫婦が「アイ・ラブ・ユー」と口に出し、出かけるときと帰ってきたときにはハグとキスをするのが当たり前。
ところが日本人は、結婚したばかりの頃はともかく、やがて「空気のような存在」になってしまうケースが多いのです。